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配線器具とは︖種類や⽤途について解説

配線器具とは、スイッチやコンセントのように電気の供給や制御を行うために使用される器具です。
配線器具の中には電源タップや延長コードなど、個人で気軽に設置できるものもありますが、スイッチやコンセントなどは電気工事士の資格がないと設置できません。
配線器具が正しく設置されていない場合、火災や漏電といった事故を起こしかねないので、取り扱いには注意が必要です。

今回は、配線器具の種類や用途について具体的に解説していきます。後半では配線器具を取り扱っている主要メーカーも4社ご紹介しているので、ぜひあわせてご覧ください。

配線器具とは

配線器具とは、電気の供給や制御を行うために使用される器具です。具体的には、スイッチやコンセントなどの機器が配線器具と呼ばれます。

配線器具は大きく分けると工事用配線器具と家庭用配線器具に分類でき、家電量販店などで気軽に設置できる延長コードや電源タップは、家庭用配線器具です。
取り付ける際に電気工事士の資格が必要なスイッチやコンセント、天井用配線器具などは、工事用配線器具に分類されます。

配線器具の種類と⽤途

 この項目では、主な配線器具として4つの器具をご紹介します。

スイッチ

スイッチとは、電源の供給や制御をボタンやセンサーなどで行う配線器具です。スイッチには主に以下のような種類があります。
種類 概要
片切スイッチ
  • 1つのスイッチで電圧線のみを入切する
  • 電源を切っていても中性線には電圧がかかっている
両切スイッチ
  • 1つのスイッチで電圧線と中性線を同時に入切する
  • 電源を切ると負荷側へ一切電圧がかからない
3路スイッチ
  • 2ヶ所のスイッチで1つの照明を操作する
4路スイッチ
  • 3ヶ所以上のスイッチで1つの照明を操作する
センサースイッチ
  • 人や明るさなどに反応してスイッチの入切が自動で行われる


コンセント

コンセントとは電源を供給するための配線器具で、壁や床に差し込み口が取り付けられています。主な種類は、以下のとおりです。
種類 概要
露出形コンセント
  • 壁の表面に取り付けるコンセント
埋込型コンセント
  • 壁の表面と同じ高さに埋め込まれたコンセント
フロアコンセント
  • 床に取り付けられたコンセント
  • コンセントを使用しないときは、差し込み口を床下に収納できる
防雨コンセント
  • 雨の浸入を防止するためのカバーが取り付けられた室外用コンセント
接地端子付コンセント
  • 漏電時に感電しないよう、プラグの下に接地端子が付いたコンセント

プレート関連

プレートとはスイッチやコンセントの周りや差し込み口を保護する配線器具であり、見た目の美しさだけでなく、安定性を確保する役割を持ちます。プレートの主な種類は、以下のとおりです。
種類 概要
コンセントプレート
  • スイッチやコンセントの周りを保護するプレート
ブランクチップ
  • 使用しないコンセントの差し込み口を塞ぐプレート
カバープレート
  • 使用しないスイッチやコンセントの穴を全体的に塞ぐプレート
連用取付枠
  • 埋込連用器具を取り付けるための枠組みプレート

天井⽤配線器具

天井用配線器具とは、照明器具を天井に設置するための配線器具です。天井用配線器具を天井に取り付けることにより、シーリングライトやペンダントライトなどの照明器具を取り付けられます。
天井用配線器具の主な種類は、以下のとおりです。
種類 概要
引掛けローゼット
  • 重量のある照明器具(シャンデリア・ペンダントライトなど)を天井に取り付けるための配線器具および電源プラグ
  • 耐荷重10kg
引掛けシーリング
  • 軽めの照明器具(シーリングライとなど)を天井に取り付けるための配線器具および電源プラグ
  • 耐荷重5kg

配線器具を取り扱う主要メーカー

この項目では、配線器具を取り扱っている主要メーカーをご紹介します。

パナソニック

パナソニックは、国内で配線器具の高いシェア数を誇るメーカーです。
1918年の創業当時、コンセントのなかった日本住宅に「アタッチメントプラグ」を発売したことで、電灯ソケットから電化製品用の電源を確保できるようになりました。

アタッチメントプラグは現在も基本構造を変えることなく使用されており、出店や漁船の照明用に年間10万個が製造・販売されています。
パナソニックでは配線器具として主にスイッチやコンセントを扱っており、「フルカラー」と呼ばれるロングセラーのスイッチ・コンセントのほか、スイッチに電波受信・送信機能が付いた「アドバンスシリーズ」、住宅用配線器具のスタンダード製品である「コスモシリーズワイド21」などがあります。

東芝

東芝は、日本初の白熱電球や世界初のラップトップパソコンなど、日本初・世界初の製品を数多く生み出してきたメーカーです。
配線器具も、創業時から培ってきた発想力と技術力を生かした付加価値の高い製品がそろっています。
東芝で取り扱っている配線機器は、スイッチ・人感スイッチ・コンセント・ライティングレール(ライティングダクト)・ハーネス用OAタップ、屋外用配線器具の6種類です。

主な製品としては、空間に美しく融合するデザインを基調とした「WIDE-iシリーズ」、アダプターなしでスマホやタブレットの充電ができる「USB給電用コンセント」、形や機能の種類が豊富な「人感スイッチ・フォトスイッチ」などがあります。

神保電器

神保電器は、1918年に創業したスイッチやコンセントを手がける配線器具メーカーです。大正初期に日本初の「フェノール樹脂製ソケット」を開発したことにより、ランプが熱により脱落してしまう問題の解消に大きく貢献しました。
主な配線器具としては、スタンダードな製品でありながら多彩な表現の変化を持つ「J・WIDEシリーズ」、シンプル・ミニマル・無彩色をテーマとした「NK SERIE」、機能性を重視した「ニューマイルドビーシリーズ」などがあります。

未来工業

未来工業は、1965年創業の電設資材・管工機材メーカーです。
電気のスイッチやコンセントの裏側に埋め込まれる「スイッチボックス」は、国内トップシェアを誇っています。
なお、先にご紹介した神保電器は、未来工業のグループ会社です。

未来工業が取り扱っている主な配線器具には、先にご紹介した「スイッチボックス」をはじめ、コンセントやスイッチなどの器具を保護する「プロテクトカバー」、配線器具を垂直に取り付ける際に使用する「レベルアッター」などがあります。
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