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冷媒用被覆管とは?種類や用途について解説

冷媒用被覆管とは?種類や用途について解説

エアコンを設置する際には、室内機と室外機を接続するために冷媒用被覆管を使用します。
ただし、冷媒用被覆管には複数の種類があり、使用できる場面もタイプごとに決められているので、それぞれの違いを把握しておかなければなりません。

そこで今回は、冷媒用被覆管の種類を用途とともに解説します。
記事の後半では、冷媒用被覆管を取り扱うメーカーもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

冷媒用被覆管とは

冷媒用被覆管とは、冷媒配管の表面を断熱材で覆った空調用の資材です。
エアコンの室外機と室内機の間をつなぎ、冷媒を循環させる目的で使用されます。

配管がむき出しになっていると結露を起こすので、冷媒配管の外側はポリエチレンフォームなどの断熱材で覆われています。

なお、冷媒用被覆管は直射日光や雨風にさらされると劣化してしまうため、配管化粧カバー内に収納しなくてはなりません。

冷媒用被覆管の種類と用途

この項目では、冷媒用被覆管の種類を用途とともにご紹介していきます。  

シングルコイル(2ブ3ブ)

フローバル エアコンパイプシングルコイル

冷媒用被覆管のシングルコイル(2ブ3ブ)とは、 単一の銅管に断熱材が巻かれているものです。
銅管の口径が6.35mmのものを2分(2ブ)、配管の口径が9.52mmのものを3分(3ブ)と呼びます。

シングルコイルは、配管がシンプルで取り扱いやすい点がメリットです。
そのため、小規模なエアコンや特定の配管が必要な場合に使用されるケースが多いです。

ただし、複数の配管が必要なエアコンや電気出力量の大きいエアコンなどでは、シングルコイルだと施工時に手間がかかるため、ペアコイルの利用が推奨されています。

ペアコイル(2ブ3ブ・3ブ5ブ)

エアコンパイプ ペアコイル配管セット フローバル

冷媒用被覆管のペアコイル(2ブ3ブ・3ブ5ブ)とは、2本の銅管に断熱材が巻かれている配管で、大小の2本がセットになっています。
配管口径が6.35mmのものが2分(2ブ)、9.52mmのものが3分(3ブ)、15.88mmのものが5分(5ブ)に分類されるので、2ブ3ブは、6.35mm×9.52mm、3ブ5ブは、9.52mm×15.88mmです。

ペアコイルを接続するためには、銅管の端をラッパ上に広げるフレア加工を施す必要があります。

フレア加工を丁寧に施さなければ、配管のつなぎ目から冷媒ガスが漏れてしまうため注意しましょう。

冷媒用被覆管を取り扱う主要メーカー

この項目では、冷媒用被覆管を取り扱う主要メーカーをご紹介します。

フローバル

フローバル ロゴ

フローバルは、2014年からエアコン部材の開発・販売を実施しているメーカーです。
シングルコイルとペアコイルの両方を取り扱っていますが、いずれも自社開発のOEM生産なので、コストパフォーマンスに優れている点が大きな特徴といえます。

フローバルのペアコイルの特徴

  • JIS規格使用の銅管
  • リン脱酸銅継目無し管を使用しており、溶接継目部分がなく腐食の心配がない
  • 保温材は難燃性適合品
  • 保温材 耐熱120度
  • なまし銅管を使用しており曲げ作業がしやすい
  • 1mごとに残量表示あり

因幡電機産業

因幡電機産業 ロゴ

因幡電機産業は、電設資材業界トップの専門商社です。
幅広いラインナップを強みとしており、取り扱いアイテムは数十万点にのぼります。

ペアコイルとネオコイル(シングルコイル)を取り扱っており、いずれも120度の高グレード保温材が使用されている点が特徴です。

すべて高圧ガス保安法冷凍保安規則関係例示基準適合の高品質なエアコン配管用被覆銅管なので、さまざまな現場で使用できます。
そのほか、断熱材の表面には取り回ししやすいエンボス加工が施されていたり、吸水性の低い断熱材が使用されていたりといった特徴もあります。

オーケー器材株式会社

オーケー器材 ロゴ

オーケー器材株式会社は、ダイキン工業のグループ会社です。
ダイキン工業の空調機用純正パーツをはじめ、全空調機器メーカーの機器を設置したり、オリジナルの工事部材や機器の企画・開発・販売に取り組んだりしています。

オーケー器材株式会社では、以下の冷媒用被覆管を取り扱っています。
  • JIS規格使用の銅管
  • 高断熱ペアコイル
  • ダブル高断熱ペアコイル
  • シングルコイル
  • シングルコイル(保温材15mm)
  • 高断熱シングルコイル(保温材20mm) 直管
  • 直管(保温材20mm)
  • 高断熱直管
  • 配管セット(電線・部材付/部材付/冷媒配管のみ)

パナソニック

パナソニック ロゴ

パナソニックは、家電製品だけでなく、住宅や次世代エネルギー、車の自動運転機能など、暮らしに関する幅広い分野で活躍しているメーカーです。

創業100年と歴史も長く、各領域に代表製品がある点も強みといえます。
パナソニックでは、以下の冷媒用被覆管を取り扱っています。
  • ペア型コイル
  • シングル型コイル
  • 強化断熱配管パイプ
  • 延長用フレアパイプ
  • シングルコイル(保温材15mm)
  • 配管セット(接続電線・ドレンホース・配管穴用パイプ・断熱材2種)

いずれも新冷媒に対応しているので、冷媒ガスを使用するエアコンにも使用可能です。

桃陽電線株式会社

桃陽電線 ロゴ

桃陽電線株式会社は、1945年に創業した空調関連部材の総合メーカーです。
冷媒業界の市場シェア率は、約10%を占めています。

桃陽電線株式会社で取り扱っている冷媒用被覆管(周辺部材も含む)は、以下のとおりです。
  • 被覆銅管コイル
  • 4m直管
  • フレア配管セット
  • HJ 補助配管
  • WR 銅ろう材
  • PEM 耐熱パイプカバー

中でも、フレア配管セットは、フレア加工済みの配管・部材がひとまとめになっているので、作業効率を上げたい場合に適しています。また、フレア面は鏡面処理を施しているため、ガス漏れを起こす心配もありません。

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