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電灯盤・動力盤・配電盤・制御盤とは?違いを解説

電灯盤・動力盤・配電盤・制御盤とは?違いを解説

建物内の設備を安全に効率よく動かすためには、電灯盤・動力盤・配電盤・制御盤が正しく動いている必要があります。
ただし、電灯盤・動力盤・配電盤・制御盤は見た目が似ていることもあり、いったいどのような働きをしているのかわからない人も多いでしょう。

今回は、電灯盤・動力盤・配電盤・制御盤の役割や、それぞれの見分け方を解説していきます。

電灯盤

電灯盤

電灯盤とは、単相の100Vまたは200Vに対応している分電盤です。
主に、一般家庭に設置されている100Vのコンセントや照明の電源として使用されるため、機械や大型の設備の電源用として使用されることはありません。

電灯版の内部には、メインブレーカーと子ブレーカーが内蔵されています。
メインブレーカーは、電線や配線器具へ過度に負担がかかったり、漏電を検知したりすると自動で回路を遮断するブレーカーです。

子ブレーカーは、20Aブレーカーが125%使用されると1時間以内に回路を遮断します。
電灯盤を動力盤や配電盤、制御盤と見分ける方法は、設置場所と見た目です。

電灯盤は、主に戸建てやマンションなどの一般家庭の玄関や勝手口などに設置されています。

工場や商業施設などの大型施設ではあまり見かけません。また、電灯盤の外観には「電灯盤」「L-1-2」「電灯盤-3」などと書かれていることがあります。

動力盤

動力盤とは、工場やビルなどの大型施設でポンプやエアコン、ファンなどの大型機械を動かすための電気を供給する装置です。動力盤の電圧は三相200Vなので、単相より少ない電流で大きな電力を供給できます。 また、動力盤は大型機械へ電機を供給するだけでなく、以下のように機械や動力源を管理・制御するための役割も担っています。
種類 概要
電力供給の制御
センサーの監視
  • センサーから情報を受け取り、機械の状態やプロセスの進行を監視する
モーターの制御
  • 供給先のモーターが必要な速度や力で動作するよう制御する
安全機能の制御
  • 異常を検知すると安全機能を作動させて、供給先の安全を確保する

動力盤を電力盤や配電盤、制御盤と見分ける方法は、見た目や設置場所、および内部構造です。動力盤の見た目は大型の金属箱で、大型施設の機械室や屋上、駐車場などに設置されています。また、内部には大型のブレーカーやスイッチなどが組み込まれており、供給先の制御を直接操作できる点が特長です。

配電盤

配電盤

配電盤とは、発電所から送電された電気を受電する装置です。
受電した電気を分電盤に送電したり、発電所から受電した電気の電圧を下げたりする役割を担っています。

中でも、電圧を下げる作業は配電盤の大きな役割です。
発電所から受電する電気は6,000Vと高圧なため、そのままでは使用できません。
そこで、配電盤内に組み込まれている変圧器を使い、分電盤へ送電できるよう100Vや200Vまで電圧を下げます。

配電盤は、フレームパイプ式の「オープンフレーム式」、金属製の大型な箱に機器が収納されている「キュービクル式」の2種類ですが、安全性の高さから現在ではキュービクル式を採用するケースが多いです。

配電盤を動力盤や電力盤、制御盤と見分けるには、まず扉の正面に記載されている表記を確認しましょう。
配電盤には「変電設備」「高圧危険」などの文字が、オレンジ色や赤色で表記されています。

制御盤

制御盤とは、電気機器を制御するための装置が一ヶ所に収められている装置です。
主に、ヒーター・モーター・ポンプなどの電動機を一定の動きで操作したいときや、ボタンを押すなどの簡単な操作で動きを制御したいときに使用されます。

制御盤の内部にはブレーカー・ヒューズ・変圧器・電磁開閉器・リレー・タイマー・カウンター・PLC(プログラマブルロジックコントローラ)・インバーターなどが組み込まれています。
制御盤は、主に工場の中やエレベーター、信号機、ビルの空調設備など、さまざまな場所に設置されてい

ます。 制御盤を見分けるには、まず扉部分に「○○制御盤」「○○端子盤」と記載されているか確認しましょう。

ただし、制御盤は扉部分に何も記載されていないケースもあるので、その場合は扉にスイッチやランプが付いているか、扉の中にリレー・インバーター・PLC・ブレーカーなどの電気部品が組み込まれているかなどを確認してみてください。
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