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ケーブルラックとは?種類や用途について解説

ケーブルラックとは?

ケーブルラックとは、大量のケーブルをまとめて配線する際に使用される配線資材です。
ケーブルラックは主に駅のホームや駐車場、公共施設などの壁や天井などで使用されます。

ただし、ケーブルラックは使用場所によって適切なタイプや素材、塗装の仕様などが異なるため、ケーブルラックを使用する際は、それぞれの特徴をあらかじめ把握しておきましょう。

今回は、ケーブルラックの種類や用途、取り扱いメーカーをご紹介します。

ケーブルラックとは

ケーブルラックとは、大量のケーブルを配線する際に、ケーブルを天井や壁付近でまとめて支える配線資材です。
ケーブルにはトレー形やはしご形のタイプがあり、駅のホームや駐車場、公共施設など多くの場所で使用されています。

ケーブルラックは施工場所によって使用できる材質や塗装の仕様が異なるので、仕様別にZMやZAなどの記号が付けられています。

そのため、ケーブルラックを施工する際は、タイプだけでなく記号による選定が必要です。

ケーブルラックの種類と用途

ここからは、カップリングの種類を用途とともに解説します。

立上り

立上りとは、上階にケーブルを配線する際に使用されるケーブルラックです。

上階にまたがるようにケーブルを配線する場合、立上りケーブルラックを使用すると、ケーブルが周囲の資材や壁などと摩擦して引っかかるリスクを防止できます。
また、立上りケーブルラックを使用するとケーブルが垂れ下がらなくなるので、施工中のつまずき事故も防止可能です。

立上りケーブルラックは片面にケーブルを収納するタイプだけでなく、ラックの両面にケーブルを敷設できる「立上り用両面ラック」もあります。

立上り用両面ラックを使用すると、EPS(電気関係の配線を通すために用意された配線スペース)のように限られた場所でも効率よくケーブルを配線できます。

立上りケーブルラックを取り扱っている主なメーカーは、以下のとおりです。

立上りケーブルラックの取り扱いメーカー

  • ネグロス電工ネグロス電工

トレー

トレーとは底部分が全面板、またはメッシュになっているケーブルラックで、ケーブルを敷設する際は、トレーに空いている穴を使用します。

トレー形のケーブルラックは、はしご形のように底が大きく抜けていないので、下から見上げてもケーブルが見えないことから見栄えの良さを重視したいときに重宝されます。
また、ケーブルに触れにくいといったメリットもあるため、露出場所でも安全性を保ちながら設置できる点が特徴です。

ただし、トレー形のケーブルラックの使用場所は、国土交通省が提示する指針によると一般屋内のみに限られています。

さらに、はしご形より販売されている製品の種類が少ない点もデメリットです。

トレー形のケーブルラックは、はしご形のようにホコリなどが下へ落ちにくいため、食品工場や飲料工場、製薬工場など、衛生管理が徹底された場所での使用に適しています。

トレー形のケーブルラックを主に取り扱っているメーカーは、以下のとおりです。

トレー形のケーブルラックの取り扱いメーカー

  • ネグロス電工ネグロス電工
  • カナフジ電工株式会社カナフジ電工

スーパーダイマ

スーパーダイマとは「新日鉄住金」が開発した新しい高耐食性メッキ鋼板です。
亜鉛を主としたメッキ層成分に、アルミニウム約11%、マグネシウム約3%、シリコンが微量に含まれています。

スーパーダイマは従来のメッキ材やアルミニウムより耐食性に優れているので、屋外はもちろん、塩害に遭いやすい海岸地域や工場などでの使用におすすめです。

ケーブルラックを屋外で使用する際は、溶融亜鉛メッキ製やオールステンレス製を使用しますが、安価で高性能なスーパーダイマが登場したことにより、現在は多くの現場で屋外用ケーブルラックにスーパーダイマが活用されています。

ちなみに、スーパーダイマは保護被膜効果も期待できるため、切断しても赤錆が進行することなく、耐食性を失うリスクが少ないです。

スーパーダイマ製ケーブルラックは、主に以下のメーカーで取り扱っています。

スーパーダイマ製ケーブルラックの取り扱いメーカー

  • ネグロス電工ネグロス電工
  • 南電機株式会社南電機

亜鉛メッキ

亜鉛メッキとは、物体に高い耐食性をあたえられるメッキ処理方法です。 亜鉛メッキは空気中で酸化するため、亜鉛メッキを施したケーブルラックは光沢のない灰色をしています。
また、腐食により白錆(白い粉状のサビ)が発生するので、見た目はあまり優れません。

ただし、亜鉛メッキにクロメート処理を施すと亜鉛表面の耐食性が増すため、白錆の発生を抑制できます。

亜鉛メッキのケーブルラックは一般屋内で使用する場合、はしご形は亜鉛付着量100g/㎡以上の「ZMタイプ」、トレー形は亜鉛付着量275g/㎡以上の「ZTタイプ」がおすすめです。
屋外や湿気の多い場所で使用する場合は、より耐久性の高い亜鉛付着量350g/㎡以上の「Z35タイプ」や「ZTタイプ」を選びましょう。

亜鉛メッキのケーブルラックを主に取り扱っているメーカーは、以下のとおりです。

亜鉛メッキのケーブルラックの取り扱いメーカー

  • ネグロス電工ネグロス電工
  • 南電機株式会社南電機
  • カナフジ電工株式会社カナフジ電工
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