ただし、配線の必要本数や宅内コンセントの使用有無は、設置するインターホンによって異なります。
そこで今回はインターホン用の配線やコンセントの概要、選び方、交換時期の目安、および主要なインターホンの種類や取り扱いメーカーなどをご紹介していきます。
目次
インターホン用の配線・コンセントとは
インターホン用の配線は、通信線とVVFケーブルの2種類です。通信線はインターホンのチャイム側に使用する配線で、チャイムや音声、映像などを親機に伝える役割を持ちます。
一方のVVFケーブルは、インターホンの親機に電源を供給するために使用される配線です。
また、インターホンの親機には、コンセントタイプもあります。
コンセントタイプの親機は、自宅のコンセントにアダプターを設置するだけで利用を開始できます。
インターホン用の配線・コンセントを使用する機器の種類・用途
ここでは、インターホン用の配線とコンセントを使用する機器の種類を、用途とともにご紹介します。住宅用ドアホン
呼び出し機能と通話機能付きが基本ですが、ワイヤレス子機と連動しているタイプや、録画機能が付いているタイプ、防犯・防災の各種センサーと連動しているタイプなど、さまざまな種類があります。
新築に設置する住宅用ドアホンは、配線工事タイプが主流です。
ただし、古い住宅で配線工事が難しい場合でも、コンセントタイプの親機や乾電池式のチャイムを選択すると、最新式の住宅用ドアホンに付け替えられます。
マンション用
マンション用のインターホンも住宅用ドアホンと同じく、録画機能やモニター付き、ワイヤレス子機付きなど複数の種類があります。
ただし、マンション用はエントランスのオートロックを解錠できる機能が付いている点が、住宅用ドアホンとの大きな違いです。
また、マンション用には暗い廊下でも顔をはっきり映し出す暗視機能、広範囲を映し出して不審者対策に役立つワイドビュー機能が付いているタイプもあります。
インターホン用の配線・コンセントの交換時期の目安
インターホンの配線やコンセントの交換時期は、10年~15年が目安とされています。とくに、設置から10年を越えると経年劣化による故障を起こす確率が高まるので、十分に注意しましょう。
インターホンの配線やコンセントを交換せずに使い続けると、音声が聞こえなかったり映像が映らなくなったりするほか、チャイムが勝手に鳴ったり、音声に雑音が混ざったりなどの不具合が起こってしまう可能性があります。
インターホンが正常に機能しないと、来客に気付かず不便な生活を送ることになってしまいます。
そのため、設置から10年以上経過している場合は、一度業者に点検を依頼すると良いでしょう。
インターホン用の配線・コンセントの選び方・比較ポイント
インターホン用の配線やコンセントの選び方は、設置するインターホンによって変わります。ワイヤレスインターホンは配線工事なしで使用できるインターホンなので、配線を選ぶ必要はありません。
ただし、コンセントタイプの親機を選んだ場合は、宅内のコンセントから電源を取得する必要があります。
電池式インターホン・電源コード式インターホンは、チャイムに2本の通信線が必要です。
ワイヤレスインターホンと同じように、親機は宅内のコンセントから電源を取得します。
電源直結式インターホンは、通信線が2本、親機の電源供給用のVVFケーブルが2本必要なインターホンです。
電源直結式インターホンは、親機の電源を宅内コンセントから取得しないので、設置するためには配線工事が必要です。
インターホン用の配線・コンセントを使用した機器を扱う主なメーカー
インターホン用の配線やコンセントを使用した機器を取り扱うメーカーは、主に「アイホン株式会社」と「パナソニック」の2社です。
アイホン株式会社は、インターホンの取扱数が多いメーカーです。住宅用ドアホンや集合住宅用はもちろん、医療施設・福祉施設用、産業・公共施設用のものも取りそろえています。
一方のパナソニックは、ボイスチェンジ機能や天気、直近の予定など、さまざまな情報を音声で知らせてくれる機能が充実している点が特徴です。